お米のさまざまな表記について
お米には、産地や銘柄以外にも 「有機栽培米」「一等級」「特A」などさまざまな表記があります。
いずれもお米選びの大事な基準になるものですから、この機会に覚えておくと便利です。
特別栽培・有機栽培・一般栽培について
お米と一言にいっても、その栽培方法はさまざまです。
ここでは、お米の総称について説明いたします。
1.特別栽培米
特別栽培米は、農林水産省が定めた「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に従って、栽培管理されています。
その地区の一般栽培米と比べて、化学合成農薬50%以上削減、化学肥料50%以上削減されていると証明されているお米だけが、「特別栽培米」と表記することができます。
農薬・化学肥料を使用しなくなってからまだ3年経過していない田んぼで育った農薬不使用のお米、JAS認定を受けていない農薬不使用のお米も同様です。(農薬不使用でも認定を受けていないものは一般栽培米となります)
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2.有機栽培米(JAS認定)
有機栽培米(JAS認定)は、お米を栽培するときに、農薬や化学肥料を一切使用しないだけでなく、それらを使用しなくなってから3年以上経過した田んぼで育ったお米です。
有機食品のJAS規格に適合した生産がおこなわれていることを登録認定機関が検査し、その結果、認定されたものだけが、JAS認定マークを貼ることができます。
この「有機JASマーク」がないものに、有機、オーガニックなの名称の表示や、これを紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
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3.一般栽培米(慣行栽培米)
一般栽培米(慣行栽培米)は農薬・化学肥料を使用して栽培されたお米です。
減農薬や減化学肥料で栽培しても、「JAS認定」や「特別栽培米」の認定を受けていないものは、それらを名のることができません
当店では、「有機栽培米」「特別栽培米」の記載のないものはこれにあたります。
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JAS有機栽培米、特別栽培米などは、通常よりも栽培が難しく、 生産農家さんの知恵と工夫で大切に育てられています。
面積当たりの収穫量が少ないことなども重なって、 その価値は高く評価され、無農薬野菜のように高価格で流通しています。
特A・一等級について
お米のランクを表す指標のひとつです。
代表的な指標である「特A」「一等級」について説明いたします。
特Aとは
特Aとは、米の食味ランキング(食味試験のランク)の最高のランクを表すもので、収穫された翌年の2月頃発表されます。
実施している機関は、日本穀物検定協会で、炊飯した白米を実際に試食して評価する食味官能試験に基づき、昭和46年産のお米から、毎年、全国規模の産地品種について評価します。
複数産地コシヒカリのブレンド米を基準米とし、これを対象のお米と比較して評価していますが、対象外の品種も多数あります。
特A:特に良好
A:良好
A’:おおむね同等
B:やや劣る
B’:劣る
※評価は毎年変わります
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一等級(一等米)とは
一等級とは、見た目の品質の最高ランクを表すものです。
農産物検査法第3条に基づいて、生産者が生産したお米について品位検査を受けます。検査は、検査官が目で見て鑑定し、粒がそろっているか、着色米がないか、汚れや割れがないか、水分含有量はどうかなどを判断します。この検査を受けるには費用がかかりますが、品質がよければ高値で取引されます。
一等級、二等級、三等級、規格外の4ランクがあります。
農産物検査法による検査の証明を受けた証明米は、産地、品種、産年、使用割合を表示できますが、証明のない場合は産地などを表示できません。
当店のオンラインショップは全て一等米です。
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放射線検査済みの表記について
当店では、生産者さんが個別に専門検査機関に依頼し、証明書の発行されているものだけに「放射線検査済み」の表記をしています。
現行の農水省が定める米(一般食品の部類に入る)は、放射性セシウム100Bq(ベクレル)/kgと定められています。当店で「放射線検査済み」の記載のあるものは5Bq/kg以下の検出値となっています。
右の図は証明書の一例です。
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